自分を大切にしましょう。
よく耳にする言葉です。
でも、自分を大切にするとは、具体的にどういうことなのでしょうか。
自分の希望を優先することでしょうか。
嫌なことを断ることでしょうか。
それとも、無理をせずに休むことでしょうか。
どれも間違いではないと思います。
ただ、私は最近、自分を大切にするというのは、何をするかということよりも、自分の気持ちを置き去りにしないことなのではないかと感じています。
自分の気持ちより、相手の気持ち
継続してセッションを受けてくださるクライエントさまとお話ししていると、ご自身の気持ちよりも、周囲の方の気持ちを優先してこられたのだと感じることがあります。
相手が喜ぶなら、自分が少しくらい我慢すればいい。
期待されているのだから、応えなければいけない。
休みたいけれど、休んだら申し訳ない。
何かうまくいかないことがあれば、自分が悪かったのではないかと考える。
そうしたことが続くうちに、ご自身が本当は何を望んでいるのか、わからなくなってしまうこともあるのではないでしょうか。
いわゆる「他人軸」の生き方です。
もちろん、相手の気持ちを考えることは大切です。
他者を思いやることと、自分の気持ちを大切にすることは、本来、対立するものではないはずです。
でも、相手の気持ちばかりを優先して、自分の気持ちをなかったことにしてしまう。
それでは、少し苦しくなってしまいますよね。
自分の感情を、素直に受け止める
セッションを重ねる中で、クライエントさまがご自身の気持ちを、以前よりも自然に話してくださるようになることがあります。
悲しかった。
本当は嫌だった。
腹が立っていた。
でも、そんなふうに思ってはいけないと考えていた。
そうした感情を、少しずつ素直に受け止められるようになっていくのです。
感情には、良いものと悪いものがあるわけではないと私は思っています。
怒りを感じたからといって、相手を傷つけてよいわけではありません。
でも、怒りを感じた自分まで否定する必要はないでしょう。
悲しいときには、悲しい。
嫌なときには、嫌だ。
まずは、そう感じている自分を認める。
それだけでも、ご自身との向き合い方は変わってくるのかもしれません。
セッションの中で安心して気持ちを話したり、ご自身の内側にある思いに気づいたりすることが、そのきっかけになる場合もあります。
守護霊との対話を支えとして受け取る方もいらっしゃいますし、前世療法での体験から、今の生き方を考える方もいらっしゃいます。
そして、セッションの外で起きた出来事を持ち帰り、またご自身について考える。
そうした時間を重ねる中で、自分の感情を否定せずに受け止めることが、少しずつできるようになるのかもしれません。
譲ってしまうほうが、楽なこともある
自分を大切にすることが難しい理由の一つに、相手を傷つけたくないという思いがあるのではないでしょうか。
自分の希望を伝えたら、わがままだと思われるかもしれない。
断ったら、相手が嫌な気持ちになるかもしれない。
それなら、自分が譲ってしまったほうが楽です。
実際、譲ってしまえば、その場は丸く収まることもあります。
相手と意見がぶつかることもありません。
説明する必要もありません。
でも、そのあとに、何となく気持ちが重くなる。
「本当は、そうしたくなかったのに」
そんな思いが残ることもあるでしょう。
私は、譲ること自体が悪いとは思っていません。
むしろ、考えたうえで譲ることを選ぶのなら、それも自分を大切にすることの一つではないでしょうか。
大切なのは、なぜ譲るのかということです。
一呼吸して、自分に聞いてみる
例えば、誰かから何かを頼まれたとき。
すぐに「いいですよ」と答える前に、少しだけ考えてみる。
自分は、本当はどうしたいのだろう。
引き受けても、無理はないだろうか。
譲ることで、自分も納得できるだろうか。
考えてみて、譲ったほうが自分も幸せだと思えるのなら、譲ればよいと思います。
でも、我慢して譲ることになるのなら、譲らないという選択があってもよいでしょう。
もちろん、いつでも自分の希望どおりになるわけではありません。
相手にも、相手の気持ちや事情があります。
だからこそ、相手の気持ちと同じように、自分の気持ちにも耳を傾けたいのです。
すぐに反応せず、一呼吸する。
ほんの少しのことですが、長年、相手を優先してきた方にとっては、簡単ではないかもしれません。
頭ではわかっていても、行動に移せないこともあるでしょう。
それでも、まずは「自分はどうしたら納得できるのか」と考えてみる。
そこから始めてもよいのではないでしょうか。
自分も他人も、一人の人間
私は、自分を大切にすることと、他者を大切にすることは、切り離せないものだと思っています。
自分も他人も、一人の人間です。
相手の気持ちを尊重するのなら、自分の気持ちも尊重してよいはずです。
自分を尊重できないまま、本当の意味で他者を大切にすることができるのだろうか。
最近、そんなことも考えています。
これは、自分を最優先にして生きましょう、という話ではありません。
相手を思いやることをやめましょう、ということでもありません。
相手の気持ちを考えるときに、自分の気持ちも、その中に入れてあげてほしいのです。
自分を大切にすることは、何か特別な行動をすることではないのかもしれません。
嫌だと感じた自分を責めない。
疲れたときに、疲れたと認める。
誰かに譲るときにも、自分が納得しているかを確かめる。
そんな小さなことの積み重ねなのでしょう。
もし、いつものように誰かを優先しようとしたときには、少しだけ立ち止まってみませんか。
「私は、どうしたら納得できるだろう」
その問いを、自分自身にも向けてみる。
自分を大切にすることは、そこから少しずつ、わかってくるのかもしれません。
Shiva(しば)
守護霊について、順番に理解したい方へ
守護霊とは何か、サイン、無意識との関係まで、
30記事を通して全体像をまとめています。
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