「世の中のために何かしたい」

「困っている人のために尽くしたい」

こういう強い想いを持って来談される方がいらっしゃいます。

その想いは、とても尊いものです。

でも、セッションの中で見えてくることがあります。

他者への想いが強ければ強いほど、

ご自身をないがしろにされているケースが、少なくない。

利他と自己犠牲は、違います

これは、とても大切なことだと思っています。

利他と自己犠牲は、別のことです。自分を削って誰かに与えることは、利他ではありません。

自分を愛せないことを補償するように、

「自分はいいから、他の人を幸せにしたい」という想いを

使命だと思っている方がいらっしゃいます。

でもその根っこにあるのは、

他者への愛ではなく、

自分への不満や、自己否定であることがあります。

「自分には価値がないから、誰かの役に立つことで存在を証明したい」——

そういう深いところからの動機が、

セッションで見えてくることがあります。

メサイアコンプレックスと、魂の成長

心理学では、強迫的に他者を救おうとする傾向を

メサイアコンプレックスと言います。

自分が傷ついているから、

同じように傷ついている人を救いたい。

その動機は、純粋な愛からではなく、

自分自身の痛みを癒やすための行為であることがあります。

セッションで見えてくること
他者のために尽くすことへの強い使命感を持つ方が、
インナーチャイルドのセッションに入ると——
幼い頃から、自分の気持ちを抑えて、
周りに合わせることを強いられてきた記憶が出てくることがあります。

「自分はいい」という言葉の奥に、
「自分のことを大切にしてもらえなかった」という傷がある。