なぜ「もう少し頑張ろう」と思えたのか

ヒプノセラピー(催眠療法)

なぜ「もう少し頑張ろう」と思えたのか

「正直、もう無理だと思っていました」

セッションの最初に、そう話してくださった言葉が印象に残っています。
声は落ち着いていましたが、長く踏ん張ってきた疲れがにじんでいました。

頑張りたくても動けない状態

やるべきことは、頭では分かっている。
やらなければいけない理由も、周りからの期待も理解している。

それなのに、
どうしても身体が動かない。

気持ちだけが先に走り、
何もできないまま時間だけが過ぎていく。

「怠けているわけじゃないのに」
「やる気がないわけでもないのに」

そんな状態が、しばらく続いていたそうです。

無理に前向きになろうとしていた

「頑張らなきゃ」
「ここで踏ん張らないと」

そう思えば思うほど、
心も身体も、かえって固まっていく。

ご本人は、こんなふうにも話していました。

「私はもともとマイナス思考だから」
「もっと前向きにならないとダメなんだと思っていました」
「自分を根本から変えなきゃいけないって」

前向きになろうとすること自体が、
すでに大きな負荷になっていたのだと思います。

変えようとしない、という選択

お話を伺いながら感じたのは、

この方はもう十分に頑張ってきたということでした。

だからセッションでは、

  • 無理に前向きになること
  • 自分を作り替えようとすること

を、いったん脇に置きました。

「今のままで、どこが一番つらいのか」
「どこなら、少し安心できるのか」

そこから、静かに整えていくことを大切にしました。

セッションの中で起きていたこと

セッションの中で感じていたのは、

責められていないという安心感でした。

何かを正されるわけでもなく、

「こうすべき」と方向づけられるわけでもない。

ただ、
今の状態を否定されない時間。

「このままでいてもいい」
そう身体が感じられた瞬間だったように思います。

変わろうとしなくても、人は動き出す

セッション後、こんなご感想をくださいました。

「少しだけ…
もう一歩、やってみようかなと思えました」

気合を入れ直したわけではなく、
無理にやる気を出したわけでもない。

「やらなきゃ」ではなく、
「やってもいいかも」
そんな感覚だったそうです。

意欲は安心から生まれる

セッションを通して、いつも感じることがあります。

それは、
意欲は無理に作り出すものではないということ。

人は、

  • 安心できたとき
  • 責められていないと感じたとき
  • 自分を修正しなくていいと分かったとき

自然と、動き出す力を取り戻していきます。

無理に頑張らなくても大丈夫です

もし今、

「頑張りたいのに動けない」
「前向きになれない自分がダメだと思っている」

そんな状態にいるなら、
無理に自分を奮い立たせなくても大丈夫です。

状態が整うことで、
意欲は静かに、自然に戻ってくることがあります。

「もう少しやってみようかな」
その小さな声が聞こえるとき、
それは十分な変化のサインかもしれませんね。

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