無意識について

催眠療法

無意識(と潜在意識)について

私はクライエントさまに施術のご説明をするときに「無意識」や「潜在意識」ということばをなるべく使わないようにしています。
それは、人によってこの言葉の解釈が違うからです。

近年、特に「潜在意識」への期待感を持っていらっしゃる方が多いように感じます。
「潜在意識」で検索すると、潜在意識にまつわる様々なサイトが表示されます。
例えば・・・

  • 潜在意識をコントロールして幸せをつかむ
  • 潜在意識に働きかけて相手を動かす
  • 潜在意識を書き換えて新しい私になる
  • 潜在意識を浄化して幸運体質に
  • 潜在意識のブロックを取り除く

潜在意識すごいですね。潜在意識を意のままに利用できるようになれば無敵です。

そういえば、「人間は脳の10%しか使っていない。90%の使われてない部分を活性化することでものすごい潜在能力を発揮できる」という都市伝説がありました。これはかつて、かなり真剣に信じている人が多かったようです。私も信じていた時期がありました。
脳の使われていない部分の活性化は、上記の潜在意識と似たような感じがします。

ところで、潜在意識と無意識はどう違うのでしょうか?
無意識というものについては、有名なところでは心理学のフロイトの説やユングの説など様々な解釈がありますが、<意識していない意識>という意味では、潜在意識と同義だと思います。
無意識の中に潜在意識がある、という考え方もあります

正直、解釈によってまちまちなのでこれが正解と言いづらいなぁというのが本音です。

そう、解釈によってまちまちなのです。
脳科学辞典にはこのように記載されています。

無意識
心的あるいは脳内での過程・状態・関係性などが意識にのぼらない状態あるいは過程。意識の定義/観察者の視点・観察方法によって、意味するものは変わってくる。

定義や視点や観察方法で意味が変わってくるということなので、現段階での深掘りはやめておきましょう。

ミルトン・エリクソンの「無意識」

先日、エリクソンの「自動書記」についてポストしました。

こちらにも記載したのですが、エリクソンは「無意識」に対して絶対的な信頼を寄せていたようです。

数々の催眠セッションから「無意識」が信頼できるという事例がいくつもあったのかもしれません。

エリクソンは19歳の時にポリオで全身麻痺になった経験をしています。
かろうじて目だけ動かすことができるが、身体が全く動かない状態、
肉体感がなく意識だけの状態だった時期があります。
このポリオに罹患したときエリクソンは意識不明になり、お医者さんから「もう助からない」と言われた3日間を過ごしています。(臨死体験していてもおかしくないような・・・)


そんなエリクソンは無意識についてこう述べています。

「長い年月の後で呼び出しうる、記憶や技術の宝庫

無意識という領域に記録を保持しておけるので、年齢退行催眠を行うことで、忘れていた子供の頃の記憶を取り出すことができるのかしら。

無意識、潜在意識、意識下・・・
調べれば調べるほど、そもそも意識とはなんぞや、という根源的な問題に直面してしまいます。

意識にフォーカスすると、言葉の受け手によって解釈が変わってしまうことがあるため、当サロンでは無意識・潜在意識ではなく、脳波に基づいた催眠法を展開しています。