催眠状態と聞くと、特別な体験のように感じるかもしれませんが、私たちは日常生活の中で頻繁に「催眠状態」に入っています。
催眠とは、リラックスした上で意識が集中している状態を指しているんですよ。
今回は、日常の中でどのように催眠状態を体験しているのか、そしてその状態がいかに自然で安心できるものであるかをお伝えしていきます。
催眠状態ってどんな感じ?
催眠状態は、眠りに落ちる寸前や目覚める寸前のような状態で「誰でも一日二回体験している」と表現するのはドロレス・キャノン女史。
アメリカの催眠療法家で数多くの本を出版しています。
心理学では催眠状態になると、あることに非常に集中しており、周りの音や出来事にあまり気づかなくなると説明しています。
これは怖いことではなく、夢中になっている状態、没入状態といえます。
例えば、次のような瞬間に催眠状態を体験していることがあります。
- 映画や本に夢中になっているとき
映画や小説の世界に没頭し、時間があっという間に過ぎてしまうことはありませんか?その瞬間、心は「催眠状態」のような状態に入っています。周りのことはほとんど気にならず、ストーリーに引き込まれることで意識が集中しているのです。 - 車を運転しているとき
いつも通っている道を運転していて、ふと気づくと目的地に到着していた、という経験はないでしょうか。(危ないですけどね)
実はこれも催眠状態の一つです。頭がリラックスしながらも、自動的に運転を続けている状態です。 - 日常の「ぼーっとする」時間
例えば、カフェでコーヒーを飲んでいるとき、空を眺めながらぼーっとしている時間。そんな時も、心は軽く催眠状態に入っています。この「ぼーっとする」時間こそ、私たちが自然にリラックスしている証拠です。
催眠は安心で自然な状態
こうした体験は、私たちが無意識に行っているもので、特別な訓練や意識の変容が必要なわけではありません。
催眠療法で使われる「催眠状態」も、これらと同じようなリラックスした状態が基本です。
リラックスして、なおかつ集中しているからこそ、心の奥深くにある感情や記憶にアクセスしやすくなるんです。
催眠療法は、あなた自身がリラックスし、心を開くことで、自分の中にある答えを見つけ出す手助けをしてくれるもの。
催眠状態は、日常的に体験している自然な心の動きなので、決して不安に思う必要はありません。
日常の中にある催眠状態を意識してみよう
これからの生活で、少しだけ「催眠状態」を意識してみてください。
例えば、次に映画や音楽に夢中になったとき、「今、自分は集中しているんだな」と感じてみる。または、ぼーっとしている時間に、自分がどれほどリラックスしているかを振り返ってみるなど・・・
催眠は、リラックスと集中が同時に訪れる心地よい状態です。毎日の生活の中で、すでに経験している催眠の力を活用して、自分自身の心ともっと深く向き合うきっかけにしてみませんか?
催眠療法は、その自然なリラックス状態を使って、心の奥底にある感情や思考を優しく解きほぐしてくれます。
普段の自分に少しだけ目を向け、心を開くことができれば、きっと新しい気づきと癒しをもたらしてくれるでしょう。
Shiva(しば)
※はてなブログより再掲