催眠中なのに顕在意識で答えているのかな?

催眠療法

「顕在意識で答えているのかしら?」というのは、初めて前世療法を受けた時に、私自身が感じたことです。

その時受けた前世療法は指を上下させて応答するタイプのものでした。
セラピストの質問に対してYESなら指が持ち上がるのですが、
「ああ、上がるな」と思うと指が上がっているので、自分で返事をしているような気分でした。

でも、あとで回答内容を精査してみると、自分で想像もしなかったようなことを答えている部分も多く、不思議な気分になりました。

たとえば、自分の前世は「ローマ時代の貴族に違いない!」と思っていたのですが、実際にその時現れたのはアジアの呪術師でした。
それまで、アジアの呪術師という前世を想像したこともなかったのに、その時はアジアというキーワードに普通に指が動きましたし、指が動くことが分かっていました。

セッション直後は「結局催眠状態だったのかな?顕在意識で答えていたような気がする」と思っていたのですが、普段考えていないことを答えていたので、やはり自分が気づかなかった何かが現れたんだろうな、と今では納得しています。

ここで、「顕在意識」「潜在意識」と書きましたが、「意識」という観点から言うと同じものです。
フロイトやユングの考えが正しいのであれば、潜在意識も顕在意識も同じものでシームレスにつながっているはずです。
だから、自分で顕在意識なのか潜在意識なのか区別がつかないこともあるのではないかとその時は納得していました。

それからずいぶん時を経たのですが、「意識とは何か、どこから発生しているのか」については現在のところ納得のいく解を見つけられていません。
そんなわけで、当サイトでは「意識」ではなく「脳波」でご説明するようにしています。