エドガー・ケイシーと前世療法

催眠・前世療法の歴史


エドガー・ケイシー(Edgar Cayce)は、20世紀初頭にアメリカで活躍した前世療法の先駆者の一人です。彼は催眠状態になると、相談者の体や心の問題を見抜き、治療法を教えてくれるという特別な能力を持っていました。彼の独自のアプローチと示唆に富んだリーディングは、多くの人々に希望と癒しをもたらしました。

1.エドガー・ケイシーとは

エドガー・ケイシーは1877年3月18日に生まれ、1945年1月3日に亡くなりました。
ケンタッキー州出身で、保険のセールスマンをしていましたが、喉頭炎で声が出なくなってしまい、写真家に転職しました。喉頭炎の治療で受けた催眠療法中に不思議な現象が起こりました。催眠状態のケイシーが自分ではない別の声で治療方法を教えてくれたのです。
そして、その別の声が教えてくれた治療方法で喉頭炎が治ったことがきっかけで、ケイシー自身が催眠状態に入り、患者の体や心の問題を診断し、治療法を提案する活動を始めました。
彼の治療法は、医学的な知識を持たないにもかかわらず、驚くほど正確で効果的だったといわれています。

2.ケイシーの前世療法

ケイシーは、催眠状態で相談者の健康や病気についてリーディングしていましたが、ある時、相談者からホロスコープを読んでほしいと頼まれました。ケイシーは催眠下でホロスコープを解釈し、その相談者が前世では修道士だったと言ってしまいました。これは、ケイシー自身が信じていたクリスチャンの教えと矛盾する「生まれ変わり」という考え方でした。ケイシーはこのことに混乱し苦しみましたが、やがて「生まれ変わり」は人間の魂の成長と完成に必要なものであり、神への信仰を強めるものだと受け入れるようになりました。そして、「ライフリーディング」と呼ばれる新しい種類のリーディングを始めました。「ライフリーディング」では、相談者の前世に関する情報や、その人の才能や適職、人生の目的や課題などにアドバイスを与えていました。 ケイシーは、前世療法の草分け的な存在と言えるでしょう。
ただし、今日行われている前世療法はクライエント自身が催眠状態になり、自分自身の過去生とシンクロするものであり、ケイシーの前世療法とはスタイルが異なります。

3.ケイシーの影響

エドガー・ケイシーは亡くなった後も、前世療法の分野で多くの後継者や影響者を生み出しました。前世療法は、心理学や精神医学の中にも取り入れられるようになり、人間の心や魂の深層を探る一つの方法として認められるようになりました。
ケイシーとその業績について、日本エドガー・ケイシーセンターに詳しい情報があります。
[日本エドガー・ケイシーセンター]
https://edgarcayce.jp/