ケイシーとワイス博士の前世療法の違い
前回、エドガーケイシーの前世療法について書いたのですが、ケイシーの前世療法はケイシー自身が催眠状態になることで行っていました。現在一般的に前世療法と言われているのは、クライエントさまを催眠状態に誘導して行う療法です。
この前世療法が一般的になったのは、ブライアン・ワイス博士の著作からでしょう。
ワイス博士が前世療法を始めたきっかけ
ブライアン・ワイス博士は、先述の通り、前世療法を広めた先駆者の一人です。
その著書『前世療法』が多くの人々に前世療法の可能性を広めました。
ワイス博士はキャサリンという女性患者の恐怖症を治療するため、退行催眠(過去にもどってトラウマの原因などを探る)セッションを行っていました。なかなか原因にたどり着けず、何度目かのセッションでキャサリンは今世の過去でなく、古代エジプト時代の過去生のイメージを思い浮かべたのです。このセッションから、ワイス博士は過去生による療法の可能性に気づきました。キャサリンは過去生をいくつも語っただけでなく、マスター(精霊と訳されています)たちから様々な情報を教えてもらいそれを語ります。
ワイス博士の著書『前世療法』の原題は『Many Lives, Many Masters』です。
前世療法が単純に前世を覗くだけでないことを示唆しているように感じます。
人には過去生があり、そこで受けた心の傷が、現在の問題の原因である場合がある、というアプローチを世界に広げたワイス博士の功績は計り知れません。
ワイス博士の前世療法セッション
ワイス博士の前世療法は、クライエントさまをリラックスした状態に誘導し、次々にイメージを語らせる方法で前世の記憶にアプローチします。
おそらく、この手法を使った前世療法が一番世の中に浸透しているのではないかと思います。
クライエントさまの催眠感受性が高く、イメージが出やすければ、素晴らしい結果が得られることでしょう。
しかし残念なことに私がこれまでセラピストとして誘導してきた多くの方が「イメージは出なかった」とおっしゃっています。
逆に、少数ですが「セッション中にずっと鮮やかな映像を見ていた!」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
人により、色々なタイプがあるようです。
そこで、当サロンでは様々な手法を使い、そのクライエント様に合った方法でセッションを進めていきます。と最後に宣伝じみた一文を書いてしまいましたが、ワイス博士の著作を若いときに興味深く楽しく読んだことを思い出しました。